NPO法人尼崎市身体障害者連盟福祉協会のブログです。当連盟に関する様々な情報を提供します。
災害対策基本法が改正される方針です。
要援護者名簿の作成を義務付ける物になるようです。新聞に寄れば要援護者名簿を作成しているところは全国でも64パーセントにとどまっており、作成できたとしても十分な活用が行われていないところもあったとのことです。
尼崎市においては個人情報保護法とのからみで作成が全く進んでおりませんでしたが、災害時要援護者支援連絡会では作成する方向で準備が進められております。
名簿は公的機関の他、自主防災組織や民生委員、地域社協などに提供されることになります。
ただ、名簿が出来た、登録したからと言って災害時に必ず救援が来るわけではありません。あくまでも支援者の安全確保が出来る状況でないと救援は来ません。
東日本大震災でも大きくグロースアップされることになった「共助」。普段からの近所とのつきあいがないといざというときに忘れられた存在になり、安否確認の段階でいないことに気がつくということになります。
環境整備は一つ一つやっていかないといけませんが、自分の身は自分で守るということを念頭に自分に対する支援体制を周囲の人と一緒に作っていくこともやっていきましょう。
睦月 「呼吸器と鍼1」
私たちがこの世に生まれて産声を上げた瞬間から、息の根が絶える時まで胸にある左右の肺は拡張と収縮を繰り返し、休むことなく呼吸運動を続けています。健康な成人の肺はどのぐらいの空気を吸い込み、吐き出しているのでしょうか?
ひと息で400ccの空気を吸い込むとして計算してみましょう。
1分間に18回呼吸すると、400×18=7200「約7リットル」、1時間では、7×60=420リットル。
1日では、420×24=1万80リットル。これを家庭用の灯油缶で換算すると、肺は毎日560缶分の空気の入れ替えをしていることになります。そして、この空気から体に必要な酸素を取り込み、体内にできた炭酸ガスを排出しています。ところで、このような大きな仕事をしている肺には自力で拡張したり、収縮することはできません。実は、胸郭特に肋骨が広がり、横隔膜が収縮する胸郭運動によって肺は受動的に広げられたり、縮んだりしているのです。まず、空気を吸い込むときには肋間筋の働きで肋骨が引き上げられ、胸が広がり、同時に横隔膜が引き下げられて胸郭が広くなり、肺は拡張します。次に、息を吐くときは肋骨は重みと筋の弾力性によって自然に下がり、横隔膜は腹圧によって押し上げられ、胸は狭められます。これが無意識の安静時呼吸の仕組みです。これに対して私たちが息遣いを意識したり、努力して呼吸をする場合があります。一番わかりやすいのは運動や労働により息遣いが大きく早くなり、また、精神的な過度の緊張や高ぶりでも呼吸は速く浅くなります。心配のいらない一時的な生理反応です。
さらに、身体的・精神的な病気により、息苦しくなったり、呼吸困難になる場合があります。
これは医師の手当てが必要な場合です。針治療は病的症状に対しても充分効果を発揮します。
次回には治療例を交えながら記したいと思います。
「気をわずらえば身を侵し、身をわずらえば気を減ず」 「2013年1月・鍼灸柔整新聞より」
いつも市立身体障害者福祉会館のご利用ありがとうございます。
昭和50年に建設されて以来、あちこちが痛んできている身障会館ですが、今年もまた改修工事を行うことになりました。
今回はエレベーターと雨樋の改修工事です。
どちらも全面改修というよりは部分改修で終わる予定です。
エレベーターは電気回路板を取り替え、ボタンなども押しやすいものになる予定です。雨樋も腐食しているものは交換し、まだ使用に耐えられるものはペンキを塗るなどして対応します。
工事の日程はまだ決まっておりませんが、わかり次第皆様にお知らせします。
工事の間は足場など組まれる予定ですので、頭上や足下にご注意ください。
去る1月27日にバリアフリー映画会を開催しました。
タイトルは「天国からのエール」。
実話を元にした映画ということでしたが、泣けること。
終わったあと、参加された方の顔を拝見すると多くの方が泣いていたようです。
あきらめない、ということは大事ですね。
障害者も含めた誰もが住みやすい社会にするという夢を私たちは持っていますが、あきらめないで少しずつ環境を整えていくこと。一朝一夕で出来るものじゃないのだから、ということでこれからも頑張っていきたいと思います。
さて、当日は会場がほぼ満員になるぐらい来てくださいました。
普段お顔を見かけない方もたくさん来られていて、こういうイベントって大事なんだなあと。逆に言えば障害者が文化を楽しむのにはいろいろな制約があると言うことですね。
実際、映画の前に各障害の方に映画を見るにあたってどのような支障があるのかを伺ったところ、次のようなものでした。
・肢体障害者は車いすで行けるところが少なすぎる。
・視力障害者は音声ガイド付きの映画が付いている上映が少なすぎる。
・聴覚障害者は邦画には字幕が付いていることがほとんど無く、付いていたとしても2,3日のみの限定上映でしかない。
文化に触れるということは精神衛生上、必要なことです。いまでしたら技術の発達も加わって、バリアのレベルがどんどん下がっていますから、映画鑑賞をバリアフリーにすることはやれないことは無いと思うのですが、まだまだ増えていませんね。近い将来、誰もが自由に楽しめるようになれればいいですね。
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