NPO法人尼崎市身体障害者連盟福祉協会のブログです。当連盟に関する様々な情報を提供します。
25日に自立支援協議会のあまっこ部会、しごと部会の合同部会が行われました。
そこでは数人ずつのグループに分かれて情報や意見の交換を行いました。
実にいろんな意見が交わされたようで、各グループの報告は実に興味深いものとなりました。詳細については後日またアップさせてほしいと思います。
が、共通しているのは医療・教育と福祉の連携をどう構築するか。
というのは、いまは切れ目のない支援が必要とされているにもかかわらず、年代によって担当が変わってしまうため、それまでの支援を活かせていないという指摘があったのです。
それは今後の取り組み次第になると思います。
それ以外に今のところの課題としては支援者同士の広範囲なネットワーク化、当事者同士の集団化、などがあげられました。
イングルーション教育は障害者の存在が当たり前の社会を作るためにも必要ですが、障害を持つ子どもを孤立しがちで将来の展望が持てない状態に陥るのを防ぐ必要があります。
徐々にですが、当事者だけではない、いろんな関係者を含めた支援のシステムが少しずつ芽を出していっているという実感があります。
少しでも確実に進めていきたいものです。
先日、難病団体連絡協議会の要援護者災害支援シンポジウムに行ってきました。
テーマは「自分らしい防災始めてみませんか」
基調講演は関西大学社会安全学部准教授の近藤誠司氏。
このシンポは3回目でいずれも近藤准教授が講演されています。
毎回、気づきが得られ、非常に良い内容です。
役所はことあるたびに「公助は当てにするな、自助、共助を進めなさい」と言ってきますが、「自助ができないといけないのか」という問いかけもありました。
確かに我々障害者は自助ができる方ばかりではありません。
共助を当てにしないといけませんが、ではどうやってその体制を作るのか。
ヒントとして実例を出してくれました。
ある学習会で高齢者に対して質問したそうです。
・避難勧告が出たら避難所に行きますか
その答えは「その場になってみないとわからない」という答えが多かったそうですが、最初の質問に「ではたまたまお孫さんがいるときに」という設定を付け加えるとほとんどの人が「すぐに避難行動を取る」と答えたとのこと。
つまり、守りたい存在がいると行動を起こすということです。
そのためには普段から地域と関わり、自分の存在を認知してもらうこと。
そうすることによって、以前の豪雨で老人ホームが浸水したとき、近くの高校生が救助に来てくれた事例があったとのこと。その高校生と老人ホームは普段からの関係があったそうです。
福祉課の課長もこういう事例などを聞いて大変参考になったと述べていました。
去年の基調講演では、南海トラフ地震でどのように浸水していくのかを教えてくれました。
第1波ですぐに浸水するわけではなく、何回も波が来る間に浸水していくとのこと。計算では数時間後に杭瀬周辺から浸水が始まって南東地域が浸水していくということでした。
よって、第1波がくる2時間以内に避難を完了しなければならないのではなく、もう少し余裕があるということになります。
これはあくまでも想定であり、想定以上の災害が起こった場合は当然浸水地域は広がりますので、ご注意ください。避難行動もできるだけ早く起こし、地震が沈静化するまでかなり長時間避難していなければならないことも変わりはありません。
来年度も秋に行われると思いますので、皆さんも是非参加してください。
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