NPO法人尼崎市身体障害者連盟福祉協会のブログです。当連盟に関する様々な情報を提供します。
現在、障害福祉サービスの最低算定単位時間は30分になっています。
そのため、事業所が障害者に対してサービスを提供する場合は、最低でも1回20分以上の時間をかけなければならないことになっているようです。
そうなると、たとえば車いすの方が段差をなんとかして越えたいから、手伝って欲しいというご要望に対しても、それだけでは20分もかからないために事業所としてはボランティアで手伝うことはあっても、サービスとしては受けられない、そういうことが起こります。
現在、福祉サービスの多くが民間によって行われている以上、行われたサービスに対して収益を受けられる仕組みが必要です。そうでないと、障害者の社会参加に多くの制限がかかることになります。
車いすの場合、今では電動車いすを利用される方も多く、自力で外出される方も多くなっています。しかし、社会はまだまだバリアフリーが整っているとは言いがたく、あちこちに段差が現実に存在しています。
最近、「五体不満足」の著者で有名な乙武洋匡さんが料理店への入店を断られたことに不満を持ってブログで書いたというニュースが流れました。そんなふうにバリアが街のあちこちに残っています。
その中で障害者が生活を楽しむためには、福祉サービスを利用して行くしかないのですが、制度は未だ現実に対応できていないのが現状です。
現実に対応した制度を作っていくためにも声を上げていきましょう。
先日、災害時要援護者支援連絡会議がありました。
そこでは過日に防災会議が開かれ、26年度中の防災計画の見直しをすることが決まったと知らされました。
その他地域連協に協力を依頼して集めた要援護者に関するアンケートの集計結果の速報も公表されました。
一見した感じ、身体障害者などは個人情報の提供に肯定的な意見は多いのに対し、精神障害者などは社会の目を気にしているのか、個人情報の提供には躊躇しているのが明らかになりました。身障連の調査でも行動に制約のある肢体・視覚障害者のほうは個人情報を提供して周囲に自分の存在を認識して欲しいという要求がうかがえるのに対し、聴覚障害者は個人情報は災害時に限るという意見が多くありました。
そういう障害別の要求にも対応しながら、よりよい防災体制を作らないといけないというのが明らかになっています。
防災対策課の取組については、尼崎市のホームページで閲覧できますので、是非一度はご覧ください。
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/bosai_syobo/sonae/026066.html
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