NPO法人尼崎市身体障害者連盟福祉協会のブログです。当連盟に関する様々な情報を提供します。
昨年10月に障害者虐待防止法が施行されました。
厚生労働省が昨年度分半年間の状況をまとめて発表しました。
それによると、通報数は全国で4500件を超えたとのこと。
このうち、虐待であったと認定されたのが約3分の1の1542件に上りました。
虐待対象となった障害者の8割ほどが知的障害か精神障害を抱えているとのことで、自分で虐待を訴えることができない方が被害に遭いやすいことがはっきりしました。
通報数のうち7割以上の3260件が家庭での虐待で、認定されたのはその4割の1311件。施設内での虐待も2割ほどの939件あり、認定されたのは1割にも満たない80件。職場での虐待は303件で認定は4割ほどの133件。
家庭では身体的虐待が6割、暴言などの心理的虐待が3割。賃金を搾取するという経済的虐待も約3割。
職場では最低賃金法違反などの経済的虐待が8割を超えています。
施設の中で認定数が少ないのは、施設が協力的ではない場合が多く、事実関係の確認に時間がかかっていることが原因だそうです。
家庭の虐待を減らすための取り組みが求められていると思います。
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