NPO法人尼崎市身体障害者連盟福祉協会

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理事長の健康コラム No.2

師走 『ゴール・イコール・スタート』
 人生マラソン2012のゴールが間近です。この1年をいろいろと振り返りつつ、次なる2013のレースのスタートに備えて体作りと心積もりを行う時期となりました。 このごろは 時間のかかる 探し物―古希路のわたしたち夫婦の日常風景です。子育てをしながら、わたしの目となり手足となって支えてくれた家内は、年とともに視力が著しく衰えてきました。今では何をするにもおっくうがり、生活サイクルも昼夜が逆転しているようです。今年の春には入院と点滴通院。わたしも今年は2度目の腰椎骨折を経験し、いまだに後遺症が残っています。ただ、11月に右下の親知らずを抜くと食事が楽になり、「転ばぬ先の杖」と考えて11月から降圧剤を飲み始めました。また、幸い、公助としてホームヘルパー・ガイドヘルパー、共助としてボランティアの方々・友人・知人の支援、そして90歳の姉をはじめとする兄弟や子供たちの助けを受け、自立生活をなんとか続けています。 最近は、「まだ治療を続けていますか」と古い患者さんからしばしば電話がかかってきます。「はい、現役ですよ」と返事をします。また、お隣さんが「先生、長い間顔を見なかったけどお元気ですか」と声をかけてくださったので、「朝の掃除機の音がしている間は元気だと思ってください」とお答えしました。「支え合い いたわりあいの 老いの日々」です。
 さて、何年も来院していた患者さんがすっかり遠ざかり、なんの連絡も寄こさないことがあります。
わたしから「どうされていますか、お元気ですか?」と声をかける勇気はありません。以前、50年あまり
毎月のようにおみえになっていた患者さんに様子をうかがう電話をしたところ、なんとも重々しい声で迷惑げに応対されたことがあり、それ以来、遠ざかっている患者さんへの連絡を控えるようになりました。
それでも健康を案じてしまう患者さんが幾人もいます。その代わりというわけではありませんが、来てくださる患者さんは喜んでお迎えするように努めています。 「健康は宝、暮らしの資本、健康は日々の養生から、養生の始まりは日々の慎み」といいます。新年を迎えるにあたり心がけたいことは、「息・食・動・静・想」。すなわち、よい呼吸、上手な食べ方、適度な運動、十分な休養、そして、静かな思い・平穏な心です。
これらは他人には代わってもらえない、自分自身でするべき行いです。

 「2012年12月・鍼灸柔整新聞より」

  • 2013.01.29 Tuesday
  • 13:37

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